2019年7月19日に学振拠点形成セミナー 第2回若手育成ワークショップ「蛋白質のCD測定と二次構造解析」を大阪大学蛋白質研究所で開催しました。本ワークショップは本事業に加え、新学術領域「分子夾雑の生命化学」の共催セミナーとして開催しました。本ワークショップは、これから円二色性(CD)スペクトルを用いて研究をおこなう初学者を対象として、実際に蛋白質のCDスペクトル測定をしてもらう実習と講義をおこない、CDスペクトル測定を身近に感じてもらい理解を深めることを目的として、昨年に続き2回目の開催となりました。ハンガリーのEotvos Lorand UniversityからKardos Jozsef先生をお招きして蛋白質の円二色性スペクトル測定の原理と彼らが開発した二次構造解析プログラムBeStSelについて講義をしていただきました。今回は円二色性分散計の世界シェアを誇る日本分光の方や学部学生を含む26名の参加者が集まりました。これからCDスペクトル測定をおこなう学生にとっては測定原理の理解や実際の測定テクニックを学ぶ機会となり非常に有意義なものであったと思います。また、CDスペクトルやスペクトルを用いた二次構造解析の重要性をより広く普及するためにもよい機会となりました。今後もこのようなワークショップを通じて若手育成に貢献していく予定です。
ポスターダウンロードは
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CDスペクトル測定実習の様子(左)とKardos Jozsef先生による講義の様子(右)。